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2019年 8月 25日 慶應義塾文学部の傾向と対策。

こんにちは!

慶應義塾大学 文学部の蔵野蒔奈です。
 
暑い…暑すぎる…
先日部活の合宿を終え、真っ黒になって帰ってきました。
こんなの中2ぶり?ってかんじです。
校舎でみかけても、ぜひ温かい目で見てください。
 
 
さて、今回は学校別対策として
 
慶應義塾大学 文学部の対策法をお伝えできればと思います。
 
 
①英語
慶應文学部の英語はとにかく癖がすごいです。笑
解答用紙のほとんどが日本語で埋まります。
和訳、要約が多いです。
 
ここでの和訳は、「正確性」を見られているわけではありません。
「正しい和訳ができた上で、その文で作者が本当に伝えたい意図を読み取り、それが一番伝わる日本語にする」必要があります。
 
ちょっとおかしな日本語だけど、英語の意味的にはあってる、では点にはならないのです…
 
要は、『うまい日本語』を使う能力を試されているんですね…
慶應には国語の試験がありません。
その文の日本語力を、この英語の試験を使って試している。と、聞いたことがあります。
これはおそらく有力な情報なのではないかな?と思います。
 
②日本史
慶應文学部の日本史は、2つのパートに分かれています。
 
1つは記号問題です。
こちらは、かなり基本的な問題が多いのではないかな?と思います。
 
 
もちろん、細かな部分が聞かれることもありますが、それよりかは、ごく一般的なレベルの問題が多いように感じます。
 
ただ注意したいのが、
「分野別」の出題が多い、という点です。
時代ごとに区切られるのではなく、テーマ別に区切られて出題されます。
 
例えば印刷の歴史、紙幣の歴史、絵画の歴史…
文化史からの出題が多いのも特徴です。
 
2つ目が記述問題です。
こちらは複数の史料原本を自分で読み、そこからヒントを得て解答するものです。
こちらが2問出されますが、かなり厳しいです。笑
 
完全解答を一発で出すのは至難の技だと思います。
 
これは確実に、その物事の背景や流れが頭に入っている必要があります。
 
なぜその人がその法令をその時代に出す必要があったのか?
なぜその争いが起こることになったのか、それによって「芸術」にどんな変化が起きたのか、などです…
 
これに対する対策としては、日頃から流れを意識した勉強をしておく必要があるのではないかな?と思います。
 
③小論文
 
「小論文、全く対策しませんでした」という人も稀にいます。
小論文は対策する意味がない、と私も聞いたことがありますが、経験上それは100%間違いだと思います。
 
たしかに、小論文の問題においては今後同じ問題が出される可能性は限りなくゼロに等しいです。
 
ただ、文章を読み、それに対する自分の考えを述べる力、論理的に述べる力、それは1ヶ月、1週間で成り立つものではないと思います。
 
小論文に関しては、私は圭一郎先生に診ていただいていました。
周りの小論文が得意な先生に見てもらうのが一番いいと思います。
 
_________
 
 
ここまで自分なりに慶應義塾大学の文学部の傾向をまとめてみました。
 
自分が今でも思うのは、慶應文学部の入試は本当に癖が強すぎる!ということです。
 
そこで私が、慶應文学部を目指している子に今の時期一番伝えたいことは、
 
 
他の学校の対策を絶対に怠るな
 
 
ということです。
 
慶應文学部の英語の入試で辞書が使えるからといって、単語をおろそかにしては絶対にいけません。
 
2時間あるからって、早く読む練習を怠ってはいけません。
 
じっくり考えて日本語訳を出す問題ばかり対策して、短時間で大量の問題を処理する練習を怠ってはいけません。
 
これは私の失敗談ですが、慶應文学部のことしか考えられず、2月の本番直前に、その他の大学の過去問の点数が上がらずに本当に苦しい思いをしました。
 
 
直前期に、慶應文学部のために時間を使うためにも、今から、他の大学の対策もしっかりしてください。
 
最後に、私は4月に慶應義塾大学に入学して、
この大学に入って本当に良かったと思っています。
 
出会う人が本当に素敵な人ばかりです。
 
今までの人生では出会えなかったような考えを持ってる人、経験を持ってる人、笑いどころが同じ人、同じことに興味を抱く人、頑張りたいと思うタイミングが同じ人…
 
どんな環境にいても、その環境でベストを尽くす、その環境を思い切り楽しむ、それが一番いいと思います。
 
ただ、自分が心から憧れる環境で、尊敬できる人たちと過ごせる時間というのも、自分にとってとても貴重なものなんだと
 
4月からの4ヶ月間でひしひしと感じました。
 
 
このブログを読んでくださった方が、自分の思い描く最高の環境に無事に進学できますように。
 
更新、遅れてごめんなさい。