出浦の備忘録 ~「いっそ」の論理~ | 東進ハイスクール青葉台校|神奈川県

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2016年 2月 15日 出浦の備忘録 ~「いっそ」の論理~

おはようございます、こんにちは、こんばんは、どうも出浦です。

 

先日は都内でも初雪を観測し(これを書いている時期が特定されてしまいそうですが笑)、

暖冬と言われた今回の冬も一気に冷え込み、

常に布団と共に生活したいと思う次第であります。

 

さて、今年も夜から未明にかけて雪がしんしん」と降り積もったわけですが、

日本語には雨や雪が降る様を表す擬音語が多く存在します。

ふわふわ、しんしん、ひらひら、さくさく、ざくざく、そくそく、きらきら

これらはプラスイメージの擬音で、

もっそもそ、もっこもこ、がりがり、ぎんぎん、びしびし

これらはマイナスイメージの擬音だそうです。

主に雪国で使用されることの多いもので、関東の比較的に雪のない地域に住んでいると

あまり馴染みのない言葉ですよね。(特にぎんぎんなんかは雪という言うより、光っている何かのようで強そう)

同じ気象現象に対しても、地域が違えば日本語にも変化が表れるというお話でした。

 

さて、前置きはこの辺にして、(なんとこれから本編が始まります。笑)

日本語についてもっと専門的なお話しをしたいと思います。

先ほどは同じものに対してどう表現するかというお話しでしたが、

今度は英語には訳しづらい、日本語の表現についてのお話しをします。

 

みなさんはこんな経験、一度はあるのではないでしょうか?

「この1000円のにしようかな…、でもあの1200円のやつもいいな…。

いや、それならもういっそこの4000円のやつにしよう!」

 

予算はきっと1500円ぐらいだったのでしょう。

迷った末、最終的に予算をはるかに超えた金額のものに手を出してしまう。

ぼくはよくこれで後悔したりします。笑(まぁほしかったのだからいいんですけどね笑)

この「いっそ」という感情はどういう論理的展開を経た末の判断なのでしょうか。

 

最初は冷静に予算内(1000~1500円付近)の次元でどちらにするか検討しており、ここまではいいですね。

ですが、思考が煮詰まり、ある一定のラインを超えた時、

それまでの次元から高次元(4000円台)へと論は飛躍して、

予算の倍以上もするものに決めてしまうわけです。

色んな可能性を考えて、慎重に考えていたのに、

全てを放棄していきなり考えるポイントがジャンプアップ!

実に不思議な感情ですね。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

この場合はどうでしょうか?

「(暑すぎて、どうしたって苦しいのなら)何かもう…いっそ死んでもいいような気がしてきた…

どの選択肢でも苦しいのならば、その次元を超えて死までいってしまえという諦めの感情がこのいっそには含まれていますね。

(暑すぎてもういっそ死にたい、夏によく思うことです笑)

 

こうして分析すると「いっそ」という感情はとても暴力的で、爆発的な論展開で、とても、日本人らしいですよね。

 

 普段は穏やかで、物腰やわらか、寛容なイメージの持たれやすい日本人ですが、

それと同時に怒らせると怖い、急に人格が崩壊する、なんて印象もないわけではないのが日本人ですね。

つまりこのイメージこそ、「いっそ」なわけです。

普段溜め込んでいて、冷静な判断ができていたのに、ある一定のラインを超えてからはもう抑えが効かなくなってしまう。

日本の歴史で言うのならば、最大の「いっそ」の体現はきっと真珠湾攻撃だったのでしょう。

 

言語は思考を司ります。その言語にしかない表現があるのならば、その言語を使う人にしかわからない感情があります。

この、一種の諦めでもあり、多義的な考えから二義的な考えにシフトする

非常に日本人らしい表現、感情、それこそが「いっそ」なのです。

 

今回取り上げたこのいっそのお話ですが、これは板坂元さんの『日本人の論理構造』の中からご紹介させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実に面白い本ですので、みなさん迷っているなら「いっそ」買ってしまいましょう!笑

 

 

次回の更新は結構実はタイプが僕と似てるんじゃないかと密かに思っている近内先生です!(近内ファンのみんな、似てるとか言ってごめんな)

 

きっとユニークなブログが待っていることと思いますので、お楽しみに!!

 

 

では、以上出浦がお届けしました。また次の更新でお会いしましょう。さようなら~。

 

 

青葉台校 担任助手3年 出浦

 

 

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